坂本花織選手 引退会見まとめ|涙と笑顔の1時間半と最後のサプライズ

2024モントリオールワールド
2024モンペリエワールドフリー演技直前の様子

2026年5月13日、女子フィギュアスケートの坂本花織選手が神戸で引退記者会見を行いました。

約1時間半にわたる会見では、競技人生を振り返る質問に率直な言葉で答え、中野園子コーチ・グレアム充子コーチのメッセージには涙する場面も。
そして最後の最後には、まさかの結婚発表まで飛び出しました。

「坂本花織らしさ」が詰まった引退会見の内容を、配信情報とあわせてまとめます。

目次

記者会見は各メディアで生配信

会見は各メディアが生配信していました。会見内容は同じなので映像は似通っていますが、YouTubeでライブ配信していたのを私が把握できたものだけ埋め込んでおきます。

1時間半程度とかなりたっぷりと時間を取った会見でした。
TBSやテレビ朝日スポーツもライブ配信していたのですが、著作権の都合で現在はアーカイブ視聴できなくなっているので、割愛します。(再公開されたら別途追加します)

関西テレビは、会見映像はわずかで引退特集が主な配信内容となっています。

彼女の地元での会見だということもあって、今回は関西系のテレビ局が多数ライブ配信していました。関西テレビは会見前からもテレビで特集をしていて、その部分も含めて配信しています。

個人的には関西テレビや朝日放送などでのここ数年のフィギュアスケート放送の扱いにはガッカリすることが多く、「引退してから何を今さら…」と感じる複雑な気持ちは正直抑えきれませんでした。関西企業のスポンサーがつかないという事情はあるのでしょうけど、本当に関西では最近フィギュアスケートの番組が放送されないのでね。

それでも何もやってくれないよりはいいですし、彼女はこれまでもっと取り上げられてしかるべき経歴の選手でしたので今回の報道についてはありがたいと感じています。

この他にも、会見終了後にノーカット動画をアップする媒体があるかもしれませんので、判明したらリンクを追記します。

冒頭から涙のスタート

白のスーツ、髪はアップスタイルで登場した坂本花織選手。着席のタイミングに戸惑ってほのぼのムードになるのはいつもの通り。

でも、冒頭に会場で上映された、シスメックス社が全力で作成したであろう21年間の競技生活振り返りVTRが一気に空気感を変えました。

このVTRはとても心のこもった素晴らしい仕上がりなので必見です。幼少期の写真や動画はファンにはたまらない作りだったでしょう。あぁこの演技は会場で観たなとか、この時はああだったなぁとか。「想い出走馬灯の起動装置」でした。

坂本花織選手には中野先生とグレアム先生からの直筆メッセージが特に響いたようで、いきなり涙する展開になり、上映終了後は頬まで涙が伝っていました。

それでも数々の試合での号泣を乗り越えて来た「花織メーク」は今回も健在でした

さすがにフォトセッション前に手直しには行きましたけどね(笑)

会見では記憶に残る大会、神戸に居続けた理由、好きなプログラム、自分の「武器」について、苦しかった時期など様々な質問が出ていました。詳細はぜひ配信動画や詳報記事をご覧ください。

苦しかった時期に新型コロナが来たことが逆に気持ちの切り替えになったという話は私は初耳で新鮮でした。

サプライズゲストはあの人たち

テレビの番組情報欄で、会見終わりに「サプライズゲスト」が登場することは実は初めから知っていました。

そのゲストが二人と紹介されたとき、「中野園子コーチとグレアム充子コーチ」だなとピンときましたね。

中野コーチの「コーチの仕事は地味で大変、華やかな場所に慣れてるから続けてくれるかどうか心配」という率直な言葉が出ていたのが神戸組らしい空気感が伝わってきて微笑ましかったです。

コーチを目指すという彼女を指導する関係はこれまでも続いていくでしょう。
師弟関係が今後も見られるのかもなと思うと少し嬉しいです。

最後は「いつものアレ」⇒セルフィー撮影で終了と思いきや…

最後の演出はしゃれていましたね。司会が「いつものアレ」を…と言い出したときは一瞬何のことかと思いましたが、会見場に集まったメディアの皆さんをフレームに収めた写真をスマホでセルフィー撮影。

坂本花織さんらしさを全開にした粋な演出でした。

最後の最後で結婚発表!

セルフィー撮影のあと、最後は一人でメッセージを述べて会見終了――となるはずだったのですが。

最後の最後に「私事ではございますが…」が始まりまして

雰囲気からいってなんとなく「彼女は引退したら早々に結婚しそう」と予想してはいました。でも、まさかこの場で結婚発表するとは思ってもいなかったので驚きました

発表したときのメディアのどよめきはかなり大きかったです。

「えらいこっちゃ、予定原稿書き直しだ~!」ってなったかもしれませんね(笑)

お相手は大学で知り合った同年齢の一般男性(非フィギュアスケート関係者)で、婚姻届を出したのは5月5日ということでした。

「本当に真逆な方で、常に冷静で物事を考えられる人。でも楽しむことを忘れず一緒におもしろいことをしてくれる人」だそうです。

ご結婚おめでとうございます!

関連記事まとめ

会見詳報記事が出たら、記録のためにこちらに記事リンクを追記予定です。

引退に寄せて

私は女子シングルへの関心は他カテゴリよりは薄いため、彼女を特段熱心に応援してきたファンだとは言えません。

それでも現地で観る彼女の滑りは本当に極上で、「会場で観ることの喜び」を感じさせてくれる稀有なスケーターでした。

未だに2024全日本選手権フリー6分間練習で彼女が跳んだ3連ジャンプははっきりと思い出せます。あまりの幅に変な声が出ちゃったんですが、周囲の席の観客の多くが私と同様の反応をしていましたから(笑)。

印象に残っている演技と大会

2024モントリオールワールドフリー「シカゴ」

私が現地で観た試合で記憶に強く残っている演技は、2024モントリオールワールドのフリーです。

モントリオールワールドではSPでミスが出て出遅れてしまった中で見せた完璧なフリー演技。繋ぎをてんこ盛りに詰め込んだ「シカゴ」

このシーズンあたりから彼女の演技構成はSP・フリーとも「誰にも文句を言わせない女王のプログラム」になったと思っています。あどけない演技だった十代の彼女を思うと、「こんなプログラムが出来るようになったなんて」と感慨を覚えました。

2022モンペリエワールド初優勝は嬉しかったけれど、あの頃は「ロシア不在」と言われる空気感がまだありました。2023さいたまワールドは、フリー後半のトリプルフリップが抜けてキス&クライで涙にくれながらの連覇でした。

2024モントリオールワールドのフリー演技には、「ロシア不在」「高難度ジャンプがない」という外野の声をかき消すパワーが強く感じられました。

2025ボストンワールドの涙

最後の試合演技となった2026ミラノワールド(世界フィギュアスケート選手権)は、全アスリートが夢に描くような「有終の美」そのものだったのでもちろん強く記憶に残っています。ミラノ五輪のあの個人戦フリーとその後の涙を見たあとなのでなおさらです。

でも、私が個人的に一番強く印象に残っている大会は、現地観戦した2025ボストンワールドです。

フリーは見事な演技で「彼女が4連覇達成か?」という空気が一時はあったのに、結局SPでのわずかな出遅れが響き4連覇を逃してしまいました。

私の席からは暫定首位席に座っている彼女がずっと見えていました。ショックに打ちひしがれている様子は観客席からもよくわかりました。それでも優勝したアリサ・リウ選手を称えるときは懸命に笑顔を作って抱き合う。そのスポーツマンシップ精神に感服したのをよく覚えています。

「負けたときこそ、その人の人格がよく見える」とよく言いますが、それを実感させられた出来事でした。

「関西人の星」で居続けてくれたこと

関西人としてありがたかったのは、彼女が決して選手にとってベストとはいえない神戸のリンクを拠点にし続けてくれたことですね。曲かけ練習を何度も繰り返すことができないリンク環境が、逆に神戸組の選手たちの強みを育てていたようにも思います。

シスメックス社の尽力で神戸に通年リンクが完成したのも坂本花織選手ら「神戸組」の選手たちの活躍が大きかったと思います。

20代半ばまで長く現役を続けてくれたこと

彼女は、「女子シングルスケーターは10代がピーク」という考えを打ち破ってくれたスケーターの一人でもありました。20代になって大人の女性体型になってもトップを獲り続けることができるのだと後進に示してくれたのは嬉しかったです。

「長年かけて進化した滑りや熟練の表現を楽しめる競技であってほしい」と思っていた私にとってはありがたい存在の選手でした。

さいごに

引退おめでとうございます。
フィギュアスケート普及活動にアイスショーにコーチ業に、彼女の今後の活躍を応援します。

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