「Ice Brave -A TURNING SEASON‐」東京公演から帰ってきて2日が経過しました。
同時期に行われていた国内外のフィギュアスケート地方競技会の映像をチェックしたり、昌磨さんのVALORANT企画の続編(2日連続で生配信!)を楽しんだり、スケーターが出るテレビ番組を見たり、たまった他の用を済ませたり。
そんな合間に、「Ice Brave」を現地で観た方たちの感想も追っていました。
東京公演のあれこれを記録しておきたいと思ってはいるのですが、今日の時点でもまだ「公演直後の腑抜け状態」が続いています。とはいえ、記憶はどんどん薄れていくので、今日のところは思いつくままに、細かいエピソードの記録をしていくことにしました。
前半は「今回初めてアイスショーを体験した人たちの感想から感じたこと」、後半は「東京公演でのMCタイムで印象深かったこと」をまとめています。
最高に楽しい、「アイスショー初体験」の人たちの感想
私はフィギュアスケートで大きな試合やイベントがあったとき、フィギュアスケートを普段あまり見ない方たちの感想を読むのが大好きです。
いわゆる「スケオタ」の感想は深い理解と洞察力があってそれはそれで面白いのですが、「初体験」の人たちの感想は、今の私がどうやっても思いつかない「新鮮な表現」に満ちているからです。
今回、SNSを開くと「このショーで初めてフィギュアスケートを見た!」という感想が次々に出てきました。中にはSNSでツリー状にして感想を長く綴ってくれる人や、noteに長文鑑賞記を書く方まで。
これほどさまざまな入口からフィギュアスケートの生観戦にたどり着いた人たちの感想を目にしたショーは、私の記憶にはありません。
昨年以上に多様だった観客層

「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の観客層は、私がこれまで見てきた他のアイスショーと比べ、より多様だったように思います。それも、これまでの「Ice Brave」よりさらに多様化が進んだイメージ。
さすがにプレミアム席は中高年女性が大半で、長年のフィギュアスケートファンっぽい雰囲気の方が多い印象でしたが、それでも男性客や若い層がちらほら。
これまでアイスショーに来る男性は年配のご夫婦が多い印象でしたが、今回は一人で来られている男性客や、若い男性グループ、若い男女カップル、幼い子を連れた家族連れの姿がいつも以上に目立ちました。
地方公演では家族連れを比較的よく見かけますが、都市圏のショーでは少ないイメージだったので、これも驚きでしたね。愛知でも東京でも、子どもの声が時々聞こえるのが微笑ましかったです。
「Ice Brave」にたどり着くまでの意外なルート

私が見てきた限りでは、これまでアイスショーを観に行く人はコアなフィギュアスケートファンをのぞけば、「テレビでフィギュアスケートを観て興味を持ったファン」が大半だったように思います。
しかし、今回は「フィギュアスケートを生で見たかったから」「このスケーターが出ているなら」という理由以外で会場を訪れた方の感想を多く見かけました。ショーにたどり着くまでのルートがこれほど多彩だったショーがあるでしょうか?
下記くらいなら、想像の範疇でした。
- 未経験のエンタメを5000~8000円で見られるなら、という層
- タレントとしての本田真凜ファン、「刀剣乱舞ファン」、昌磨さんのスケート以外の仕事関係者層
- アイスダンス挑戦表明記者会見で「しょまりん」に好意を持った層
でも、以下の理由はちょっと想像を超えていましたね。
- EVO Japanの宇野昌磨さん対戦イベントへの参加を機に、彼の「本業」を見たくなって来た
- X(Twitter)での「10時17分をお知らせします」投稿を機に徐々に昌磨さんにはまって、来た
- 好きだった初音ミクが鼓童とコラボし鼓童好きに⇒鼓童とコラボした昌磨さん好きに⇒2年連続で来た

私は、昌磨さんのX(Twitter)やゲーム活動をきっかけにアイスショーに足を運ぶような人は、昌磨さんと直接の知り合いになった人以外では、「もともとフィギュアスケートにも薄い関心があった層なのだろう」と思っていました。

でも、フィギュアスケートをろくに見たことのない状態からスタートして、会場に足を運ぶまでに至る人もいるんですね…
そして、そういう人にもちゃんとこのショーの面白さ、スケーター全員の演技を楽しんでほしいというコンセプトが伝わっているということは嬉しかったですね。
何より嬉しかったのは、「来年も来たい」「次はもっと前の席で見てみたい」と書いていた人が、とても多かったことです。
「あ~楽しかった」と、一度きりの経験で満足するのではなく、確実に次につながっている実感が感じられました。鑑賞直後に追いチケした方も複数見かけましたからね…3公演を観た方までいました。

まぁ、一度はまると「今度はあっちの席から見てみたい!」となるのはファン心理としてはよくわかります(笑)
初心者から見ると「前列客も演出の一部?」
「フィギュアスケート鑑賞初心者」の感想は個性あふれる表現をしている方も多くて楽しめました。中でも、「初心者」からの投稿で共通して楽しめたのは「初鑑賞の人たちにアリーナ前列客がどのように映っているか」でした。


つまり、私たちリピーター客が他の人たちにどう見えているかという…
「統制されたペンライト芸」と感心する声には、「いやいや最初の頃はペンライトに不慣れな人も多くて戸惑ってたんだよ」と思ったり、「スケーターが客席に登場しても誰も触ったり大騒ぎしたりしない治安の良さ」を褒められているのを見ては「大騒ぎしてないように見えるけど、ああ見えて内心は死にそうなくらい大騒ぎになってるんだよ」と思ったり(笑)。
「前列客はもはや演出、演者の一部」とまで表現されていたのには受けました。
初めてこのショーをご覧になる方たちからは、前列客のふるまいがそんなに注目されていたとは。ペンライトをいつ何色に変えるのか、アンコールを求める拍手はするものなのか、などは確かに初めてだとわかんないですもんね。最後の周回のときには「最前列の客は立ってリンク前に移動してスケーターに手を振るものなのか!」と驚かれていたのは新鮮でした。
「ペンライト芸」マスター観客が、スタンド前後でサンドイッチ
リピーター客が多かったのか、愛知公演・東京公演ともアリーナ席のペンライト所有率は、これまでの「Ice Brave」「Ice Brave2」よりも高くなっていたように感じました。
もちろんスタンド席中段あたりなど、ペンライト少なめのゾーンは場内のところどころにあります。ですが、スタンド席では前方列と後方列にペンライトを所有するリピーターが多めに座っていて、持っていない人たちをサンドイッチしている印象でした。

おそらく前方は、スタンド席でも見たかったリピーターさん、後方は、追いチケした人や、直前で何とか時間の都合がついたリピーターさんなんでしょうね

東京千秋楽で壮観だった赤いペンライト
東京千秋楽は、「新横浜Special Edition」と同様、リピーター観客が多かったのか、これまで以上にペンライトを持っている方が多い公演でした。もちろん持っていない方も普通に楽しんでいましたけれどね。
ショー開始時、照明が落とされて場内の赤いペンライトが一斉に暗闇に光る瞬間は気持ちいいです!
その後2曲目の「カム・トゥゲザー」まで場内のペンライトは真っ赤に統一されていました。今回の衣装はこれまでの「Ice Brave」と違って赤衣装ではないのに、なぜか皆迷わず赤。

これまでの公演では観客の数%は違う色を選択していることが多かったし、そもそもこのときのスケーターたちの衣装が黒と銀色系だから、白ライトを選択する人が何割かいてもよさそうなものなんですけどね。
東京千秋楽では、私から見える範囲は見渡す限り赤い光で埋まっていて壮観でした。

初体験の方は、「ペンライト何色にしたらいいのか」「推しメンカラーとか覚えて行った方がいいのか?そもそもそんなカラーあるのか」などと悩まれていた方も多かったようなのに…みんな前方客に合わせて赤にしたのかな?
私もなぜかあの最初は「赤」を選びたくなります。これまでの宣伝ビジュアルにも赤が印象的に使われていますし、会場に満ちたエネルギーを表すにはやっぱり赤なんですよね。

今回初めて「Ice Brave」をご覧になった方が、あの光景を私と同様に楽しめていたらいいなと思います
MCタイムの記憶
ここからは、東京公演のMCタイムで楽しかった話を書き残しておくことにします。すでにどんな話をしていたかの記憶が薄れ始めているので、今の間に何とか記録しておかないと全部忘却の彼方になっちゃうかもしれません。
「皆さん午前11時半に活動していますか?」
午前公演、男性陣による激しいストリートダンス風ナンバー「ナルコ」の終了直後、マイクを自力で取りに行ってリンクに戻って来たときの昌磨さんの開口一番はとても印象的でした。
息をゼーゼー切らしながら、「皆さんは…(ふだん)午前11時半に、活動していますか?」って言い出すんですもん(笑)。※記憶が怪しいので、正確な言葉遣いは違うかもしれません
「いや、普通活動してるだろw」と大勢が脳内で突っ込んだだろう直後、「ぼくは、寝ています!」と素直に明るく打ち明けます。
そこから「でも、皆さんにこのショーを楽しんでもらうために、今日は7時から頑張ってるよ!」というトークに繋がるわけなんですが、この話の持って行き方が、私には大変ツボでした。
なぜかシリーズ化した佐藤由基さんの“バッグ通販”
初回
東京公演2日目に佐藤由基さんが、唐突にIce Brave公式グッズのクリアメッシュバッグの宣伝を始めたのも、いきなり通販番組が始まったみたいで楽しかったです。

「ペットボトルの中身が漏れても、外は濡れません!」…って、「いやいや外には漏れないかもしれんが、中の荷物はびしょびしょになるやろ…まぁ他人に迷惑はかけんけど」と脳内で突っ込みました(笑)
2回目
東京公演3日目午前公演でも佐藤由基さんが再びメッシュバッグの宣伝を開始。「前回アピールしたのに、あまり売り上げが増えなかった…」との反省コメントから始まりました。
「そうだよね、台風も近づいていて午後から雨の予報だし、今こそ雨の日に便利そうなこのバッグ売るチャンスよね」と思っていたら…「ペットボトルの中身がこぼれても…」ってまた同じ話を始めるじゃないですか(苦笑)。

「いや違うよ、そこは台風の雨対策をアピールしようよ!」と、会場のお客さんのかなりの割合が内心突っ込んだかと
(さすがにセールストーク後半で雨の話もちょっとしていましたが)
3回目
そして、夕方公演(千秋楽)では「何を話そう…」と話題を探していた彼に対して「バッグ買ったよ~!」と観客から声がかかりまして。
「買ってくれた人?」って観客に尋ねたら、沢山手が上がって嬉しそうにしていたのが大変かわいらしかったです(笑)。
(この公演だけをご覧になった方には、しばらく何のことかわけがわからなかったかもしれませんが)
※下記のInstagram投稿写真の3枚目に、MCタイムの写真(東京公演初日)があります
「新しい方がいいでしょ?」な昌磨さん
MCタイム序盤で、昌磨さんが「ほとんどのプログラムを演じるのが今日が最後になりますが…」といった趣旨の話をしたとき、観客からは一斉に「え~~~」という名残を惜しんで訴えるかのような声が上がりました。

この時の昌磨さんが本当にきょとんとした感じで「え、だって新しい方がいいでしょ?」と返したのが、これまた大変ツボでした。
彼は本気でそう思ってるんだろうなと思います。もう一度見たい、何度も繰り返し見たいというファンがいることは理解してくれていると思いますが、「でも新しいプログラムを見られる方が嬉しいでしょ?」と言われるとそれはそれで否定しきれないのが、こちらも苦しい(苦笑)。
なお、SNSなどでの反応を見るとこの時の発言を「全プログラムがこれにて終了」と受け取った人が複数いらしたようですが、私はそういう風には全く聞こえませんでした。「今回披露したうち、多くのプログラムがこれで終わりになる」というニュアンスにしか聞こえなかったんですけどね…。
でも、「私の記憶の方が合っています!」と言えるほどの記憶力は持ち合わせていませんので、「次もやってくれるプログラムは、たぶん少しはあると私は思いますよ」とだけ書いておきます。
千秋楽公演で、ブレイブ男子メンバーが語ったこと
「泣かない宣言」と「ペンライト煽り芸」
佐藤由基さんと櫛田一樹さんは「今日は泣きません!」と何度も力強く宣言していました。実際どうだったかは私はちゃんと確認できていませんけどね。
吉野晃平さんは彼自身のトーク内容よりも、他のスケーターが喋っている間にやっていたペンライト煽り芸の方が記憶に残っています(苦笑)。(このショーに関われた喜びを素直に語っておられたと思います)

彼は「Ice Brave -A TURNING SEASON-」ではスケーター出入り口側のショートサイドブロックのみに毎回「ペンライトをこうやって振ってね」って指示をして、観客を和ませていたんですが…
私はこの回初めてそのブロックに座れたもので、何だか嬉しくて(笑)
フィナーレ「Hero」でのお願い
新横浜Special Editionのとき、「フィナーレのSee You Againを皆さんで歌ってほしい」とリクエストした唐川常人さん。今回は「ネタバレになってしまうのですが…」とお断りをしたうえで、フィナーレ曲「Hero」について説明し始めました。
「これからアイスダンス競技を始める昌磨くんと真凜ちゃんを僕たちが迎え入れるところで、僕は毎回泣きそうになっちゃうんだけど…皆さんよく泣かずにいられますね」などと観客を少しからかった後、「二人が出て来るところで大きな声援を送ってほしい」とお願いをしていました。
その甲斐あって、最後二人が登場するときは声援がひときわ大きかったように思います。
「Hero」の歌詞、私はスケーター達から観客へのメッセージだと受け止めていたのですが、SNSなどで見ると、昌磨さんと真凜さんの二人の歌だと受け止めている人もいました。そして唐川常人さんはこの曲に、二人を競技の世界にいったん送り出し、また故郷の「Ice Brave」に戻ってきてほしいという想いも重ねていたようです。
それぞれが自分の想いを込めることができる、本当にいいフィナーレ曲だなと思います。
「トーク長いよ」のいじり芸
中盤のMCタイムで毎回最後に話すのは、中野耀司さん。彼が話し始めると、みんなが話を聞き飽きたような体で何かをやり始めるのが半ば恒例になっています。
千秋楽では、ついに他のみんなが荷物をまとめて出入り口にそろそろと引き上げようとしました。その動きに気づいた中野耀司さんが「ちょっと待って!まだそんな長く話してない、話はここから!」みたいな感じで引き留めるまでが、ある意味お約束。
話していた内容は、実は彼は昌磨さんが引退する前に「僕今季で引退するんだ」と教えてもらっており、「え、まだできるのに」と惜しむ一方、「アイスショーをやってくれないかな」と期待もしていたという内容で、非常に興味深い話ではあったんですけどね。
最後、こうして一緒にショーができてどれだけ嬉しいかを熱く語っていました。
感動的展開になりそうでならなかった、昌磨さんの手紙
そして最後に再びマイクが回って来た昌磨さん。手には白い紙が入ったクリアファイルを持っています。私はてっきり「何かお知らせする内容を書いたカンペでも入れているのか?」と思っていました。

まさか昌磨さんがメンバーたちに手紙を書いてきていたとは…ちょっとビックリでした
そういうことはあまりやらないタイプだと思っていたもので
とはいっても、結婚式などで感謝の手紙を読み上げるようなスタイルではなく、あくまでカンペ的な扱いで手に持っているだけで、紙はあまり見ることなくすらすらと話していきます。
…そもそも吉野晃平さんへの手紙は入れ忘れてきちゃってるし(笑)。
(それでも臨機応変に、尊敬を込めて「先生」付けで呼んでいる吉野さんがとても話しやすい人柄であること、金銭の対価が発生するわけでもないのに深夜2時台の練習まで一緒に付き合ってくれることへの感謝の気持ちなどを述べていました)
普通こういう展開になると誰かが泣くような感動的な展開になりそうなものなんですが、「くっしー(櫛田一樹さん)はこの中で一番暇だったので…」と言い出したり、「ゲームをやったときは…」などとちょいちょいゲームの話題を挟んでくるので、感動モードに浸りたい観客がいても、なかなかそうさせてくれません。
でも、メンバーそれぞれの良いところを褒め、感謝を伝える内容自体はすごくいい話でした。
「今、それ渡す?」
とどめは、MCタイムの最後に手紙を渡そうとして、中野耀司さんに「イヤ僕たちこれから滑るから!」とすげなく断られていた昌磨さんの姿。

「いやそりゃそうなるやろ…本気で渡すつもりやったんかw」と何とも面白かったです
東京公演では、佐藤由基さんがMCタイムで使っていた公式グッズの冷感タオルを首にかけたまま次のナンバーに入ってしまい、タオルを持ちつつ演技する羽目になるというハプニングがありましたが…
もし千秋楽でほぼ全員が昌磨さんからの手紙を持って「Ready or Not」を滑っていたら、さぞシュールすぎる光景になったでしょうね(笑)。
女子勢に手紙を書いていたかは謎のまま
※下記は愛知公演でのフィナーレ後MCタイムの写真です
なお、フィナーレまで終えたあとの全員でのMCタイムでは、本郷理華さんと本田真凜さんのトークタイムが原則ありましたが(時間が押している午前公演では割愛された場合あり)、進行の流れ上からか、お手紙披露はなし。昌磨さんから二人への手紙を書いていたかどうかは謎のまま終わりました。
本郷理華さんは、体力的に大変だったこのショーへの想いを熱く語ったあと、現役復帰する昌磨さんと真凜さんの二人を応援する「しょまりん親衛隊になります宣言」をしていました。
そして、本田真凜さんは昌磨さんがいなければ自分が現役復帰を決意することはなかったこと、そして、以前は応援がプレッシャーになることもあったけれど、今回は違う気持ちで臨めているということを語っていました。
あぁ。これで観客を楽しませてくれる今年のアイスショーはもう終わりで、二人はこれから本格的に競技の世界に戻っていくんだなということを、ようやく思い出した感じがしました。

4年後の目標に向けて走り出した二人、そしてコーチ業や新しいショーなどに向けて進むブレイブメンバーたちの今後を、これからも応援したいと思います
