フィンランド政府がロシア選手の入国制限を検討|2026GPSフィンランド大会と2027世界選手権への影響は?

ヘルシンキ市街と海を背景にたなびくフィンランド国旗

今日は、スケートカナダ(GPSカナダ大会)の話題を書くつもりだったのですが…私が群馬に遠征している間に気になるニュースが飛び込んできていました。

フィンランド政府が、ロシア選手の入国を制限する方針を打ち出しました。

2026年11月1日、フィンランドのエリナ・ヴァルトネン外相は、ロシアによるウクライナ侵攻が続く場合、2027年にはロシア選手のフィンランド入国を認めない考えを表明しました。

翌2日には、EU全体の対応を待たず、フィンランド独自で入国制限を進める方針も報じられています。

フィンランドでは、11月20~22日にGPS第5戦、2027年3月17~21日には世界フィギュアスケート選手権が開催される予定です。

今後のフィギュアスケート国際大会にも影響する可能性があるため、現時点で確認できた情報を整理しておきます。

目次

フィンランド外相がロシア選手の入国制限に言及

今回のフィンランド政府の動きの背景には、10月30日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、ロシア代表のアイスホッケー世界選手権などへの出場を認める判断を示したことがあります。

11月1日、ヴァルトネン外相は自身のX(Twitter)投稿で、ロシアによる侵攻が続く限り、2027年にロシア選手がフィンランドに入国することは認められないとの考えを示しました。

また、10月にはEUの外相らに対し、ロシア選手のシェンゲン圏への入域制限を求める書簡を送ったことも明らかにしています。

翌2日、フィンランド紙Helsingin Sanomatの取材に対しては、EU全体の措置を待たず、フィンランド国内で制限を進める考えを説明しました。

報道によると、国旗などを掲げずに出場する中立資格の選手も対象となる可能性があります。 ビザの取り扱いは、競技で使用する国旗ではなく国籍に基づくためです。

さらに11月3日、フィンランドのミカ・ポウタラ・スポーツ担当大臣は、ロシア選手の入国に利用されてきた就労目的のビザについて、運用を厳しくする方向だと説明しています。

ただし、具体的な制限内容や開始時期、中立資格の選手への適用範囲は、まだ確定していません。

2026年GPSフィンランド大会への影響は?

11月20~22日にヘルシンキで開催されるGPSフィンランド大会。

現時点では、男子シングルのエフゲニー・セメネンコ選手と、下記のペア3組のロシア選手がAIN(中立アスリート)としてアサインされています。

  • アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー組
  • アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリャモフ組
  • エカテリーナ・チクマレワ/マトヴェイ・ヤンチェンコフ組

たまたま棄権が相次いだことで、GPS待機リスト上位にいたロシアペア3組が入り、ペアはとんでもない激戦区になっていました。

しかし、最初にボイコワ/コズロフスキー組のアサインが入った時点で気になっていたのが、隣国であるフィンランドのビザ発給です。

ボイコワ/コズロフスキー組は、フランス大会出場前のインタビューで10月25日の時点でフィンランドのビザ取得手続きが続いていると答えています。そして、その旨を上記記事にも追記していました。

その後ビザが下りたという情報もないままミシナ/ガリャモフ組のアサインまで決まり、「ロシアペアが3組も入ることになったのはいいけど、もしビザが下りなかったらどうするんだろう?」と気になっていたところです

ちなみに今回のフィンランド政府の動きはロシア国内でも報じられており、ロシアの経済メディア「RBC」も11月2日付の記事で、GPSフィンランド大会にGPSフィンランド大会にロシアのペア3組が招待されていることや、2027年世界選手権がフィンランドで開催されることに言及しています。

ただし、今回の外相発言は主に2027年の入国制限について述べたもので、11月のGPSフィンランド大会にどのような影響があるかは不明です。

現時点で、今回の方針を理由とするロシア選手の欠場やアサイン変更、ビザ発給の可否は確認できていません。

2027年フィンランド開催の世界選手権にも影響か

2027年3月17~21日には、フィンランドのタンペレで世界フィギュアスケート選手権が開催されます。

今回の入国制限方針が2027年に実施され、中立資格のロシア選手も対象となれば、世界選手権への出場にも影響する可能性があります。

ただし、現段階でロシア選手の2027年世界選手権への出場資格や、フィンランドへの入国可否が確定したわけではありません。

今後、フィンランド政府がどのような具体策を発表するのか、ISUやフィンランドのスケート連盟がどう対応するのかを確認する必要があります。

まずは、今月のGPSフィンランド大会にアサインされているロシア選手たちが、予定通り出場できるのかが気になるところです。

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